統計技術研究
日本統計学会統計教育賞を受賞しました(2015年9月8日)
この度、独立行政法人統計センターは、日本統計学会より第11回日本統計学会統計教育賞を受賞しました。
授賞式は、平成27年9月8日に、2015年度統計関連学会連合大会(岡山大学)で行われました。
日本統計学会統計教育賞は、統計教育の研究及び実践において顕著な業績を挙げた個人又は団体を顕彰し、わが国の統計教育の発展並びに統計の普及、啓蒙に貢献することを目的とするもので、(1)統計教育に関する著書,論文、(2)統計教育の実践、(3)統計教育に用いるソフトウェア,テキスト,教材等の開発、(4)統計の普及,啓蒙、(5)その他統計教育の発展に寄与する活動 において多大の貢献のあった個人又は団体を対象としています(日本統計学会統計教育賞規程による)。
今回の受賞は、独立行政法人統計センターが行ってきた教育用擬似ミクロデータの開発及びその利活用の推進の活動が、以下のとおり、日本における統計教育発展への多大なる貢献に加え、統計教育の高度化に資するものと評価されたものです(受賞理由より)。
- 個票データ(調査票情報)から集計した高次元のクロス集計表を基に擬似的なミクロデータを作成し、原データに近い集計表や統計量が復元できるようにした。
- このため、従来の調査票情報や匿名データでは困難であった大学の大規模授業における統計教育演習でのミクロデータ使用が容易になった。2011年8月の試行提供開始以来、多くの大学で実際に利用されている。
- SAS、SPSS、R等の統計パッケージを用いたコンクールや講習会へのデータ提供も積極的に行っている。
- 本データの開発方法は、「公的統計の整備に関する基本的な計画」(平成26年3月25日閣議決定)に記された「一般用ミクロデータ」の基礎となるものであり、今後さまざまな統計コンテンツに活かされることにより国民の統計への関心を飛躍的に向上させる可能性を有している。