受賞論文
2024年度の統計データ分析コンペティションに多数のご応募をいただき、参加された皆様に感謝申し上げます。審査の結果、受賞論文は以下のように決定しました。各賞を受賞された皆様、おめでとうございます。
令和6年10月18日 審査委員長
論文審査会 総評(PDF:703KB)
- 総務省報道資料(令和6年10月18日)「第9回 地方公共団体における統計データ利活用表彰」の受賞団体及び「統計データ分析コンペティション2024」の受賞者の決定(PDF:550KB)
- 「統計データ分析コンペティション2024」受賞者及び受賞論文(PDF:844KB)
2024 受賞論文 高校生の部
総務大臣賞
食の外部化における地域特性
(PDF:881KB)
佐々木 万悠子(雙葉高等学校)
新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響により、外食から中食へのシフトが進んでいる状況に着目し、都道府県庁所在市別にどのように異なるかを比較分析し、食の外部化(外食と中食)の傾向が地域により異なり、その背景は生活環境が大きく影響すると考えられることを示唆した。
優秀賞
福祉支援を通じた過疎化対策の提案
(PDF:1,667KB)
黒木 喬士郎、井上 和幸、髙山 大綺、玉田 章人(大分工業高等専門学校情報工学科)
過疎化が進行している地域において、福祉支援が人口増加に与える影響を調査し、福祉施設の利用者割合と人口増加率の間には一貫した相関は見られなかったものの、特定の地域では福祉施設の充実が人口増加に寄与している可能性を示唆した。
統計数理賞
子供の体力・運動能力
(PDF:1,680KB)
大河内 花音(愛知県立一宮高等学校)
子供の体力・運動能力の向上・低下に関係する要因を見つけるため、都道府県別に分析を行い、運動習慣が運動能力に大きな影響を与えており、運動系の習い事や外で遊びやすい環境を作ることや、生活習慣を整え学校での勉強にも力を注ぐことが、結果的に運動能力の向上につながることを示唆した。
統計活用奨励賞
医療費削減に向けたスポーツ時間増加策のデータ分析
(PDF:1,441KB)
過 目今(法政大学国際高等学校)
医療費削減に向けスポーツ時間を阻害する要因を見つけるため、スポーツ行動者率とスポーツ行動者平均時間の二つについて分析し、青少年期では、睡眠時間とスポーツ時間の確保が重要であり、現役世代では、健康への危機感はスポーツをする強い動機になることや、飲みニケーションは阻害要因であることを示し、シニア世代においては、寝すぎを避けることとスポーツ仲間作りが重要であることを示した。
審査員奨励賞
※執筆者(代表者)の50音順
少子化進行抑止のための家庭・社会要因の探究
(PDF:1,377KB)
稲葉 拓真(洛星高等学校)
都市部とへき地の生徒間の英語能力の格差を是正するためには
(PDF:1,330KB)
井上 咲春(名古屋大学教育学部附属高等学校)
学力と外見への投資に関する回帰モデルを用いた分析
(PDF:715KB)
倉本 佳詩野(宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校)
う蝕罹患に関する要因の研究とよりよい生活の提案
(PDF:450KB)
徐 煌哲(かえつ有明高等学校)
鳥獣被害の原因と対策提案
(PDF:1,183KB)
西口 理子(愛知県立一宮高等学校)
顎・足・枕が多様な観光客にどのような影響を及ぼすのか
(PDF:803KB)
原田 理矢(鳥取城北高等学校)
学校表彰
- 愛知県立一宮高等学校
- 大分工業高等専門学校
- かえつ有明高等学校
- 論文審査会による学術論文的審査を経た編集後の論文(審査員奨励賞は除く)が、日本統計協会の月刊誌『統計』に掲載されます。(日本統計協会『統計』のページへ)
2024 受賞論文 大学生・一般の部
総務大臣賞
COVID-19の5類感染症移行後における宿泊者数損失の要因分析
(PDF:814KB)
中江 芙佳、緒方 奏士、山本 真大、佐々木 大地(同志社大学文化情報学部文化情報学科)
新型コロナウイルスの感染拡大により宿泊業が受けた経済的損失を都道府県単位で定量化し要因分析を行い、宿泊業を担う労働力となり得る人口の割合が高いほど損失も少なく、観光資源のタイプにより受ける損失が異なることを示唆した。
優秀賞
合計特殊出生率の決定要因の影響はコロナ禍で変化したのか
(PDF:814KB)
天野 葵、伊藤 愛、神谷 珠里(南山大学総合政策学部総合政策学科)
少⼦⾼齢化と新型コロナウイルスの⼆つの分野に焦点を当て、新型コロナウイルスが合計特殊出⽣率の決定要因にどのような影響を与えたのかについて分析し、コロナ禍において、⼀般病院数割合が出⽣率との相関が強くなったことや、教育費割合の増加が出⽣率に与えていた負の影響が弱まったことを示した。
統計数理賞
日本における人口集中と経済成長の関係性
―閾値回帰モデルを用いた都道府県別分析―
(PDF:451KB)
北岡 和真、上水 天翔、濟田 翔也、山内 菜月、山田 花帆(南山大学経済学部経済学科)
都道府県別に人口集中が経済成長に与える影響を実証分析し、人口密度が低い地域では一人当たり雇用者所得(労働生産性)の影響が大きいことから人的資本を育成することが重要であり、人口密度が高い地域では知的資本を活用することが重要であることを示唆した。
統計活用奨励賞
金融資産購入経験の要因分析
―金融教育、損失回避傾向、Digital Capability Index に注目して―
(PDF:519KB)
NGUYEN THI NGOC ANH、NGUYEN THI MINH QUY
(青森中央学院大学経営法学部経営法学科)
都道府県別に人々の金融に関連する行動の違いを、金融に関する教育や理解度により説明するモデルにより推定し、金融教育の経験の有無よりも、実際に金融に関する知識の深さや判断力の高さが、金融資産の購入経験者割合を高めることを示すとともに、デジタル機器の利用可能性の高さが、株式購入等の経験者割合を高める可能性があることを示した。
審査員奨励賞
※執筆者(代表者)の50音順
ごみの削減とリサイクルを推進する要因
―環境ボランティアは、ごみ削減の効果を持つのか―
(PDF:491KB)
市村 遼、甲斐 千尋、松尾 倫太郎、柳内 怜子(中央大学商学部)
黒岩 陸、齋藤 来未(中央大学文学部)
地方創生を推進する多角的複合指標の提案
―SVM に基づく主観的でない変数選択と重み付け手法の検討―
(PDF:2,102KB)
衣川 凌太(神戸大学国際人間科学部環境共生学科)
中学生の言語による表現を巡る規定要因分析
―潜在意味解析と Elastic Net 回帰を用いた分析―
(PDF:715KB)
陣内 未来(九州大学大学院人間環境学府)、立山 皓基(九州大学教育学部)
データ駆動型因果探索による投票率変動要因の解明
―全1639市区町村の投票率データを使用して―
(PDF:415KB)
関屋 百々花(一橋大学社会学部社会学科)
上原 颯馬、橋口 裕平、馬場 健生(一橋大学商学部経営学科)
小学生の運動能力についての要因分析
(PDF:625KB)
中原 智哉、山崎 柊丞(早稲田大学基幹理工学部応用数理学科)
XAI を用いた介護業界における地域別の従業者数の就業要因に関する
一考察
(PDF:2,906KB)
宮内 弘太(一般財団法人計量計画研究所研究本部)
統計専門誌への論文掲載
2024年度 | 高校生の部 | 大学生・一般の部 |
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総務大臣賞 | 2025年1月号 | 2025年3月号 |
優秀賞 | 2025年2月号 | 2025年4月号 |
統計数理賞 | 2025年7月号 | 2025年8月号 |
統計活用奨励賞 | 2025年5月号 | 2025年6月号 |