2022 受賞論文

2022年度の統計データ分析コンペティションに多数のご応募をいただき、参加された皆様に感謝申し上げます。審査の結果、受賞論文は以下のように決定しました。各賞を受賞された皆様、おめでとうございます。

昨年度までの特別賞に代わり、今年度は新たに審査員奨励賞を設け、より多くの論文を表彰しました。これによって、データ分析による多様な探究活動が共有できるようになったと考えます。今後、更に活動の輪が広がり、初めての方も継続の方も、データ分析に基づく論文作成にチャレンジしていただくことを期待しています。

令和4年10月18日 審査委員長
論文審査会 総評(PDF:196KB)

2022 受賞論文 高校生の部

総務大臣賞

体力が基礎学力に与える影響について(PDF:1,263KB)

太佐 美結(フェリス女学院高等学校)
個別の体力テストの点数から抽出した体力因子が学力に与えている影響を分析し、家庭の経済力や学習環境なども含めた学力との関連性を明らかにすることで、小中学生の運動意欲の低下防止や、運動や学習を行う動機付けについて示した。

優秀賞

ボランティア活動の決定要因(PDF:2,043KB)

今泉 開(慶應義塾高等学校)
都道府県別のボランティア活動率を用い、重回帰分析や散布図を用いた分析を行うことで、ボランティア活動の決定要因が都道府県単位で存在し、その決定要因がそれぞれのボランティア活動に大きな影響を与えることを示した。

統計数理賞

市区町村というミクロ的視点から投票率の実態を探る(PDF:1,392KB)

林 蔚欣(茨城県立並木中等教育学校)
市区町村別の投票率を、得票数合計と人口から計算し、それを様々な変数で回帰することにより、離婚件数や財政力指数、完全失業率、民生費割合等がマイナス、教員数等がプラスの影響であることを見出した。

統計活用奨励賞

都市部と地方の教育格差の要因と課題 ~日本の教育現場において~(PDF:1,154KB)

森下 達也(愛知県立一宮高等学校)
都道府県別の進学者数、県民所得、教育費支出、教育関係事業所数等を用い、都道府県別の教育格差やその要因を分析するとともに、教育のデジタル化として、県別のデジタル教科書整備率や電子黒板整備率を比較し、都市部におけるデジタル整備が進んでいないことを示した。

審査員奨励賞

※執筆者(代表者)の50音順

「文化」を通し生活を豊かにするには(PDF:575KB)

浅野 心春(神戸大学附属中等教育学校)

待機児童問題の原因究明と解決策の提示(PDF:980KB)

岩城 早良、田中 里花(お茶の水女子大学附属高等学校)

高校生におけるヤングケアラーに対する認識について(PDF:1,309KB)

後藤 颯太、島野 真緒、村川 莉奈(岡山県立倉敷青陵高等学校)

地方自治のDX化推進(PDF:1,896KB)

佐伯 晃希(香川県立高松商業高等学校)

過疎化と地域おこし(PDF:1,523KB)

阪口 一ノ佑、髙島 壮、田中 初芽、寺田 哲了、廣岡 遥羽(兵庫県立姫路西高等学校)

景気の変動要因と景気の変動による影響の分析(PDF:1,466KB)

佐々木 俊輔、鈴木 櫂人(東京都立大泉高等学校)

新型コロナウイルス感染者数減少において効率的な政策の検討(PDF:1,068KB)

篠田 桜楽(品川女子学院高等部)

若者の投票率向上のカギを探る(PDF:708KB)

嶌田 誉(Westminster School

持続可能な観光(PDF:1,525KB)

玉岡 咲季(香川県立高松商業高等学校)

増減数から見るうつ病の要因(PDF:1,171KB)

塚田 梢太(愛知工業大学名電高等学校)

オンラインゲームと犯罪の関係(PDF:768KB)

中川 紗喜、佐原 凛、松永 梨那、田浦 亜美、小島 有加(愛知県立東海樟風高等学校)

脱炭素社会に向けてサステナブルなまちづくりをしていくためには?(PDF:2,959KB)

中谷 祐貴、佐竹 正裕、北原 櫂人(聖学院高等学校)

英語力と相関があるものは何か(PDF:1,907KB)

野村 成那、川田 ののか、小林 菜央華、藤田 雄大、本家 茉桜(兵庫県立姫路西高等学校)

日本の教育現場の課題と教育の質向上(PDF:2,291KB)

三原 大輝(香川県立高松商業高等学校)

女性の流出を防ぐことが地方の活性化? ~私立大学を充実させて県外流出を阻め~(PDF:1,740KB)

三宅 由希子、吉政 陽菜、福田 竣太(香川県立観音寺第一高等学校)

ドクターヘリの効率の良い配置を考える(PDF:1,315KB)

明珍 若那、山口 陽由佳、山田 優芽、山本 紗綾、渡邉 晴香(兵庫県立姫路西高等学校)

学校表彰

2022 受賞論文 大学生・一般の部

総務大臣賞

パンデミックは人流をどう変えたか ―地域の特性別に―(PDF:1,036KB)

大古 一聡、西川 直輝(東京大学大学院情報理工学系研究科)
都道府県別の人流データを用い、移動距離やサービス業割合、旅館数等で重力モデルによる回帰分析を行い、新型コロナウイルス感染症による影響で長距離移動やサービス業・観光業の盛んな地域への移動が減ったことを示した。

優秀賞

社会保障政策と犯罪の関係 ―都道府県パネルデータによる実証分析―(PDF:457KB)

TENG YU ZHE(青森中央学院大学経営法学部)
都道府県別データにより、犯罪件数を生活保護人員数割合、進学率、失業率等の変数で回帰し、社会保障政策が充実すれば犯罪が減ることを示した。

統計数理賞

リサイクル活動に対する地域・政策要因の研究 -主成分分析・階層的クラスタリングを用いた市町村別分析-(PDF:1,860KB)

小関 敦生、黒須 咲菜、杉本 果穂、守木 悠太郎、森田 花梨(静岡大学情報学部)
宇留賀 大誠(静岡大学大学院総合科学技術研究科)

市町村単位のデータを用い、主成分分析とクラスター分析を組み合わせた都市分類を行った上で、リサイクル率に関して重回帰分析を行い、産業規模の拡大が都市群によってリサイクル率に影響を及ぼすことを示した。

統計活用奨励賞

生活系ごみ排出量と事業系ごみ排出量による回帰分析(PDF:2,133KB)

原 明美(東京理科大学理学部第二部)
都道府県別パネルデータを用い、ごみ排出量と各種変数の関係を分析し、1人当たり県内総生産やごみリサイクル率が生活系ごみ排出量と事業系ごみ排出量にプラスの影響を与えることを見出した。

審査員奨励賞

※執筆者(代表者)の50音順

パネルデータを用いた空き家に関する要因分析(PDF:924KB)

青樹 香乃、五十嵐 歩美、高安 茉有沙、島田 壮(南山大学総合政策学部)

東日本大震災後の避難生活と健康影響(PDF:768KB)

浅井 惇志、高木 伸也、松田 美奈(名古屋市立大学経済学部)

建物火災発生率予測モデルの構築および発生率の決定要因分析(PDF:2,287KB)

猪田 尚希(横浜国立大学経済学部)

味覚から眺める地域別「ふるさとの味」 -関西が薄味,関東が濃い味は本当なのか-(PDF:870KB)

大塩 浩輝(東京理科大学経営学部)

日本の電力需要量の影響調査(PDF:867KB)

北村 宙士、杉澤 直斗(名古屋大学大学院創薬科学研究科)

周辺環境からみた新型コロナウイルス感染症の要因分析(PDF:638KB)

桑名 聖人、松岡 一樹(早稲田大学政治経済学部)

市町村予算から見る社会増減の時系列要因分析(PDF:812KB)

佐々木 孝広、鈴木 真生、横井 智広、山下 俊介、片岡 龍太郎(株式会社日経リサーチ ソリューション本部)

欠測値を含むパネルデータを用いた健康寿命の要因分析(PDF:1,962KB)

高須 尚哉、近藤 雅哉、山中 美幸、丹羽 美歩(南山大学総合政策学部)

日本の出生率に関するパネルデータ分析 ―男性の育児参加と女性社会進出の重要性―(PDF:1,032KB)

中根 智樹(同志社大学経済学部)

大学進学率の決定要因における地理的異質性に関する分析(PDF:2,340KB)

納家 享佑、河野 暁光、千田 琢真(東北大学大学院経済学研究科)

地域格差から見る人口移動(PDF:517KB)

野村 京加(名古屋市立大学経済学部)

操作変数法を用いた精神疾患の要因分析(PDF:613KB)

増田 涼音、加藤 風歌、杉原 朱音、杉山 巧(南山大学総合政策学部)

幸福度の年代別決定要因の比較(PDF:1,171KB)

三原 龍、内野 宏紀、小島 慈子、八木 真大朗(青山学院大学経済学部)

最低賃金の要因分析(PDF:762KB)

山田 渉生、石川 真冬(早稲田大学政治経済学部)
金山 隼人(早稲田大学大学院経済学研究科)

IT社会が生み出す連鎖する格差(PDF:2,413KB)

山邊 璃久(信州大学大学院総合理工学研究科)

住宅価格の格差と影響を与える要因:空間パネルモデルに基づく研究(PDF:887KB)

李 佳奇、華 振雄(名古屋大学大学院国際開発研究科)

統計専門誌への論文掲載

2022年度高校生の部大学生・一般の部
総務大臣賞2023年1月号2023年3月号
優秀賞2023年2月号2023年4月号
統計数理賞2023年7月号2023年8月号
統計活用奨励賞2023年5月号2023年6月号